日射量、熱流量などの電圧から熱量への換算方法
係数の換算
電圧をW/㎡ または J/㎡にする方法
例)係数が62.72μV/(Wm-2)の場合
記録されている電圧単位によって、係数の桁が変わってきますので、注意して下さい
W/㎡( J/s/㎡は単位面積(1㎡)あたり1秒当たりの熱量を表します。
日射量や熱流量は時々刻々変化するので、対象とする時間内で平均化して記録します。
スクロールすることができます
録単位 (電圧) |
係数 K (上記の逆数となります) |
記録例 a | 換算結果 ( y=a xK ) |
記録間隔 10分平均の場合 |
記録間隔 60分平均の場合 |
換算式 | K (15.94W/㎡/mV) |
a | y = a x K |
10分間の熱量= 換算結果y x 60秒/分 x 10分 = y x 600 |
60分間の熱量= 換算結果y x 60秒/分 x 60分 = y x 3600 |
μV | 0.01594W/㎡/μV | 10000μV | 159.4W/㎡ | 95640J/㎡ 95.64kJ/㎡ 0.09564MJ/㎡ |
573840J/㎡ 573.84kJ/㎡ 0.57384MJ/㎡ |
mV | 15.94W/㎡/mV | 10.00mV | 159.4W/㎡ | ||
V | 15940W/㎡/V | 0.010V | 159.4W/㎡ |
10分記録値から1時間の積算熱量(J/㎡、kJ/㎡、MJ/㎡)にする方法
J、kJ(キロジュール))または、MJ(メガジュール 10^6J)では、対象とする時間内のエネルギー量となりますので、
その時間間隔を定める必要があります。
通常、60分間(1時間)の熱量を指標とすることが多いですが、10分で記録している場合は、毎正時までの60分間の値を積算する必要があります。以下、 係数:15.94W/㎡/mV の場合の計算例です。10分毎に10分間の熱量を計算しその合計とします。10分間の平均電圧をW/㎡に換算し、それに 10分の600秒を掛ければ、10分(600秒)の熱量(J/㎡)となります.
スクロールすることができます
記録時刻 | 記録値 mV |
換算値 W/㎡ |
kJ/㎡ | MJ/㎡ |
a | y = a x 15.94 | y x 600 x 0.001 | y x 600 x 0.000001 | |
10:10 | 10.00 | 159.4 | 95.64 | 0.09564 |
10:20 | 9.84 | 156.8 | 94.11 | 0.09411 |
10:30 | 9.44 | 150.5 | 90.28 | 0.09028 |
10:40 | 9.76 | 155.6 | 93.34 | 0.09334 |
10:50 | 10.02 | 159.7 | 95.83 | 0.09583 |
11:00 | 10.64 | 169.6 | 101.76 | 0.10176 |
11:00の1時間 合計熱量 |
– | – | 570.97 | 0.57097 |
10:10の記録は、10:00:01~10:10:00の平均値とします(1秒サンプルの場合)