CHF-IHF02
超高感度工業用途向け熱流センサー(IHF02)

概要

CHF-IHF02工業用熱流センサーは、一般的に工業用途の高温環境下で熱フラックスと温度を測定します。IHF02は防水性、耐圧性に優れ、非常に堅牢です。非常に堅牢です。IHF02は、モデルIHF01の25倍の感度を持っており、比較的低い熱流フラックスレベルでの使用に適しています。IHF01高温熱流センサーに代わるものです。IHF02は、防爆規格EC型式審査証明書(ATEX)II 2 G Ex db IIC T6に適合します。熱流計測によりラインの劣化具合をモニタリングすることができ、工場の見える化、工場のDX化にご活用いただけます。より大きな熱流を計測する場合はCHF-IHF01をご検討ください。

特徴

  • 堅牢
  • 高温での使用に適しています
  • IP保護等級:IP67
  • 信号線はセンサー本体から電気的に絶縁されています
  • ±100kW/m2の流量を測定可能
  • 高温対応ケーブル

CHF-IHF02は、炉、ボイラー、流動床、蒸留塔、オーブンなどの産業機器の熱フラックスと表面温度を測定する装置です。IHF02に内蔵されているセンサー、サーモパイルとタイプK熱電対は、完全密封のステンレス製ボディで保護されています。1ヶ所での長期使用はもちろん、複数ヶ所での調査にも適しています。IHF02は、取り付けられた物体を通る熱フラックスをW/m²単位で、また温度を℃単位で測定します。オプションのマグネットフレームを使用すれば、磁性体表面に簡単に取り付けることができます。

IHF02 は IHF01 に対して 25 倍の感度を持ち、同じ出力電圧の測定精度で、より低い熱フラックスの測定が可能です。オプションのマグネットフレームとオプションの黒色コーティングを装備すると、IHF02はモデルHF01高温熱フラックスセンサーに置き換わります。 センサーに近い部分のケーブルは、特殊な高温メタルシースケーブルで、スパイラル状のステンレスアーマーが連動しています。センサーと高温ケーブル、アーマーは900 °Cまでの温度に耐えることができます。オプションの黒色コーティングを使用した場合、温度範囲は650 °Cまで下がります。マグネットフレームは500 °Cまで使用可能です。低温用延長ケーブルは、PTFEタイプのプラスチック製ジャケットを採用しています。

使用方法

CHF-IHF02の使い方は簡単です。一般的に使用されているデータロギングシステムに直接接続することができます。熱流束(W/m²)は、IHF02 の出力であるmV電圧を感度で除することによって計算されます。感度は、CHF-IHF02の校正証明書に記載されています。温度センサーはK型熱電対です。頑丈なケーブルと完全なステンレス製のケーシングを装備し、湿気がセンサーに浸透するのを防ぐため、CHF-IHF02は非常に信頼性が高いことが証明されています。長期間の屋外設置にも耐えることができます。

校正

CHF-IHF02 は、相対測定、つまりある基準点からの相対的な傾向監視や、ある場所の熱フラックスと別の場所の熱フラックスの比較に最も適しています。相対測定とは対照的に、ユーザーが CHF-IHF02 を使用して正確な絶対測定を行いたい場合は、ユーザー自身が不確かさの評価と系統誤差の補正を行う必要があります。

CHF-IHF02 の校正は、国際標準にトレーサブルです。工場での校正方法は、ASTM C1130-17 に準拠しています。CHF-IHF02 は、金属製ヒートシンクに取り付けた状態で室温で校正されます。

記録

熱流計の記録は通常平均か積算してJの単位で記録します。
例)1時間の平均熱流量(W/m2*3600秒=1時間の積算熱流量(J/m2)

精度良く、または複数記録するならC-CR300 / C-CR800 / C-CR1000X
安価に記録するのであれば、小型ロガー(平均可能)

仕様

スクロールすることができます

型  式 CHF-IHF02
計測範囲

(-100 to +100) x 10³ W/m²

感度(典型値)

250 x 10⁻⁹ V/(W/m²)

センサーの種類

熱電堆

温度センサ

熱電対 K型

トレーサビリティ

to SI units

推奨センサ数

測定箇所あたり2台

動作温度範囲

感部および耐高温ケーブル -30 to 900℃

黒色コーティング(オプション)  -30 to 900℃

標準ケーブル -30 to 240℃

防水性 IP67
ケーブル

耐高温ケーブル 1m + 標準(PTFE)ケーブル 3m

計4m

オプション

ケーブル延長(耐高温ケーブル、標準ケーブルともに1m単位で可能)

黒色コーティング(耐温度は650℃となります)

防爆EC type examination certificate (ATEX)II 2G Ex db IIC T6

*日本の防爆規格をご希望の場合はお問合せください

マグネットフレーム

マグネットフレーム(オプション) 左:表面 右:裏面

仕様図

CHF-IHF02

本体サイズ(mm) 本体側面のドットがある部分が熱電対の場所です

(1) マウント用フランジ (2) センサ本体 (3) ステンレス製カプラー(4) ケーブル・コネクタ
(5)標準ケーブル(先端バラ線) (6) ステンレス製耐熱ケーブル (7) 標準ケーブル

結線

推奨ロガー

HIOKI 熱流ロガー LR8432

  • 熱流センサで熱の量と流れを測定
  • 温度・電圧も測定可能
  • 測定データをUSBメモリに記録し、手軽にPCに持っていくことができます!長期間に渡る測定は、信頼のCFカードに安心記録!
  • アナログ入力10ch絶縁、最高感度10mV
  • 全チャネルで10msの最高サンプリングが可能
  • 生波形と演算後の波形を2つ同時に記録(熱貫流率などの波形演算)
  • ダブルゲージで2本の目盛りを表示可能

HIOKI メモリハイロガー LR8450-01 (無線LAN搭載モデル)

  • 無線LAN搭載モデル/直結ユニット,無線ユニット増設で最大330ch
  • 圧力など各種センサーの出力電圧を1msサンプリングで測定
  • ひずみゲージを直接接続して最速1msサンプリングで測定
  • インバータなど高電圧・高周波周辺でも安定測定、ノイズの影響を大幅に低減
  • 無線ユニットを使えば信号線の配線長を最短にでき、トラブルを防止
  • 無線LAN搭載のロガーを使えば、離れた場所のデータをPCで観測可能

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