CSM-RP-30
携帯型電波流速計(CSM-RP-30)

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概要

CSM-RP-30はSOMMER社により開発された連続的に河川や水路の流速を測定するレーダーセンサーで、非接触型レーダーセンサー(技適取得済み)、バッテリーが一体となった装置です。計測データは連続的に無線(Bluetooth)でPCへ転送されます。本体重量が約6.6kgと軽量なため、幅の広い河川において移動しながらの計測用途に向いています。非接触での測定のため、システムは堆積物や浮遊物による損害を受けません。たとえば洪水の状況においてもメンテナンスに手がかからず、高い信頼性が得られます。検出観測測定下限は0.1m/sと非常に小さいため緩やかな流れの計測も可能です。水面までの距離は0.5mから35mとなっており小規模水路から大きな河川まで幅広い計測に対応しています。  

特徴

  • ポータブルシステム
  • 水中の構造物が不要
  • 洪水時でも完全な動作
  • 正負両方の流れに対応
  • 広い測定範囲(0.1~15m/s) *ただし流れの状況による
  • 植生のある場所でも測定可能
  • 取り付け角度の自動補正機能搭載
  • 特定小電力無線を使用しているため無線局の届出が不要

計測原理

RP-30はあらかじめ決められた複数の場所で河川の表面流速を計測します。RP-Commanderソフトウェアにより河川のプロファイルと水位を入力することで全体の流量を求めることができます。

左右方向に移動しながら複数計測を行います

計測例

グラフ上部:複数点で計測された流速

グラフ下部:水位とプロファイル

仕様

全般

スクロールすることができます

寸法 445 x 156 x 226 mm 
重量 6.6kg *取付金具含まず
保護等級 IP67
内蔵バッテリー 9 AA Mignon battery pack 10,8V / 2500mAh (リチウムバッテリー)
消費電力@12V 待機時 約10mA
測定時 約110mA
動作温度 -35℃~60℃
保管温度 -40℃~60℃
データ無線転送 Bluetooth Class 1 (最大200m) *技適取得済み

流速測定

スクロールすることができます

検出可能測定範囲 0.1~15m/s (流れの状況による)
精度 1% F.S.
分解能 1mm/s
方位認識 +/-
測定持続時間 5~240秒
測定間隔 8秒~5時間
測定周波数 24GHz(K-Band)
レーダー開口度 12°
水面までの距離 0.5-35m
必要最小波高 3mm

仕様図

ハウジングの寸法(mm)

Q&A

スクロールすることができます

出荷成績書は付属しますか? トレーサブルな機器(レーダーモジュール)で校正された成績書が付属します。
無線局の届出は必要ですか? 特定小電力無線を使用しているため無線局の届出は不要です
計測できる流れの向きは決まっていますか? 正負両方対応可能ですので、上流下流の向きの区別なく設置できます。
流れに対しての設置の偏角に制限はありますか? 機器には左右方向の偏角(0-60°)を設定可能で内部計算にて自動補正します。ただし、30°以下が望ましいです。
雨は計測に影響しますか?

雨粒は運動の方向が垂直で河川とは異なるベクトルのため計測への影響はほとんどありません。

雨滴がレーダー感部に付着した状態でも計測に影響はほとんどありません。

風は計測に影響しますか? 流速が遅く(1m/s以下)風が強い場合は計測の影響が出る場合があります。ある程度流速がある場合には風の影響は相対的に小さくなります。
断面パラメータの入力はどのようにして行うのですか? 無償の専用ソフトウェア(RP-Commander)により設定を行います。

参考動画